Sunday, April 22, 2012

台北:金門の「貢糖」何故か人気があるらしい

落花生菓子「貢糖」
厦門に出かける前、宿の手配を元同僚の姐姐に頼むべくテキストメッセージを送りました。あいよ、と快く引き受けてくれます。あーと、来る時金門の名産お菓子買って来ておくれ、後で銘柄調べて連絡入れっからね。

私が読めない名前のお菓子です。ネットで調べて見ます。「貢糖」 [gòng táng]。便利ですねネットは。落花生のお菓子。写真がありました。おー見覚えある菓子だなー。よそ様の御宅でしばしば出てくるお菓子ですね。これなら厦門にもあるだろうにと思ったのですが、金門島の名産らしい。土地柄美味しい落花生を生産している。これに麦芽・砂糖・海苔(海草)芝麻(セザミ)などを加えたもの。砂糖の量加減では甘くなりすぎる。姐姐ご指名の「金升貢糖」はその辺が丁度いい加減らしい。

ただネットで売り場を探してみるものの、金門空港もフェリー埠頭も違う銘柄しか置いてありません。さらにネットして見ますと、この金升、小さな工場、伝統的な金門民家の一角で製造しているらしい。その旨姐姐に伝えておきました。

ところが、今回は金門島周辺が天候不順、濃霧で近寄れない、結局桃園空港の売店で違う銘柄の商品を手に出向いてきました。

姐姐の亭主の話によると、子供のころ、この貢糖、彼の村では家ごとで作っていたそうです。落花生を砕くのに棒を使ってつぶす。力仕事で子供も手伝わされた。たたきつぶす動作を中国語で「打」というのですが、これをミン南語(閩南語・台湾語)の発音に当て字をすると「貢」と同じらしい。「打糖」より「貢糖」のほうが見た目にもいい。ということで「貢糖」。

昨日昼間、素食快餐店をでて自由市場で買い物をしていたところ、丁度廟の向かいの屋台で「貢糖」を売っていました。こちらは台湾東部の町、羅東の製品です。「金少爺」「素食」「古早味貢糖」と印刷されています。私が厦門に届けたのと見かけが違う。いかにも素朴そう。お寺さんへの付け届け分が含まれた料金でしょうか、ちょっと高めでしたが購入してみました。手の込んでいないつくりが気に入りました。でも私にはやっぱり少し甘すぎました。 [burikineko]

Saturday, April 21, 2012

厦門:裸の酒瓶は「打包」を


[ このメモを厦門から送ろうとしましたが残念ながらbloggerに接続できず投稿できませんでしたので台北に戻っての再送です ]

そういえばそうだったよね、というお話。

厦門の姐姐がお土産にと自分が働く貿易会社で扱っているぶどう酒を用意してくれました。オーストラリア産の白。最近の中国、ぶどう酒ブームだそうで、一瓶千元、日本円で一万二千円前後のものが飛ぶように売れているそうです。勿論なかには百元二百元なんていうのもあります。私が頂いたのは、彼女曰く、普通のもの。白は私の指定です。赤にはプロテインが多く含まれているというので愛好者が多いようですが、私はアレルギー気味なんです、赤は。

その昔、パリの裏通りにある瀟洒なプチレストランでムール貝と赤ワインを楽しんだ。その付けが腹下し。かなりひどかったためか、その後赤ワインに身体が拒否反応を起こすようになってしまいました。

厦門高崎空港で出国手続きを終え、手荷物検査をいていると、検査官が盛んに「この酒瓶は誰のですかー」と大声を出しています。あいあい私です。裸のビン類の持込は禁止だよ、下に行って「打包」 [dǎbāo](pack) してもらいなさい。エーとどこにいってどうするんですか?聞いてもよく分かりません。とりあえず女性職員が通関裏口ともいうカウンターに連れて行ってくれました。すでに出国した身分になっていますから、まずはパスポートを預け、代わりに大きなカードを受け取り首にかけ再入国、搭乗手続き窓口に並びます。ここで「打包」してくれるのかと思っていたんですが違うんです。

こんな客を相手にする場所がちゃんと用意してあって、梱包不十分だったりするとやはりここに立ち寄らされるらしい。ちゃんとダンボール箱大小があって、専用の保護材があって、専用のテープ架けがあって...梱包料料金は二十元。その箱を持って機内手荷物持込にと手荷物検査カウンターに向かうと、かの女性職員が駆け寄ってきました。違う違うこれを搭乗カウンターで預けるんですよ。またまた裏口入国。今度は無事終了です。ハー、分けがわからん。

しかし考えてみればそうだよね、って出来事でした。ハー。 [burikineko]

Friday, April 20, 2012

厦門:うつむいて事をなす人たち


[ このメモを厦門から送ろうとしましたが残念ながらbloggerに接続できず投稿できませんでしたので台北に戻っての再送です ]

路行く人たち、バスのつり革につかまっている人たち、タクシーの運ちゃん、仕事でデスクに座っている人たち、仲間うちで家族で食事をする人たち、友人と珈琲店でお茶する人たち、みなうつむきながら事をなしておりました。おそらくお風呂の中でもベットの最中でもうつむいて事をなしているのではないかと思ってしまいます。

厦門の姐姐と湖畔沿いのベジタリアンショップで食事をとりました。五穀ご飯以外これといって美味しい料理がありませんでした。それでも久しぶりに会った姐姐との会話を楽しもうとしましたが、彼女、箸とiPhoneを交互に持ち替えながら話をします。会話が進みません。話をしてもうつむいたままです。仕方がない、私は彼女の横顔をカメラに収めます。そのときだけです、写真の写り具合を確かめるがために顔を上げて覗き込み、「あたしゃ右側からの写りがいいんでがす」。知るか...。

このお話は厦門に限ったものではありません。むしろ台北で多く見ることのできる風景です。

スマートフォンの普及は窓の外の新緑、雨の雫、電車の中での旧友との出会い、すれ違い際の新たな出会い、多くの人たちから会話を、そしてそれ以外の貴重な何かを吸い取ってしまったようです。 [burikineko]

Thursday, April 19, 2012

厦門:何もかもが高値な厦門この頃

[ 濃霧の中のマンション群 ]

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フェリー乗り場から定宿まではいつもなら徒歩で十分もかかりません。しかし今回は違います。厦門島の反対側にある飛行場からです。タクシー乗り場に並びました。車の窓にステッカーが。ガソリン値上がりでメーターに三元(日本円約五十円)を加えてください...。宿に着きます。

F1上海の予選を見終えてさて夕食をどうしようか、三明治(サンドイッチ)程度でいいだろうと買出しに出かけることにします。アンデルセンというベーカリーのチェーン店が向かいにあります。クロワッサンのサンドに鳥のささ身のサンド、〆て十六元、日本円で二百円ちょっと。決して安くはありません。

ついでに屋台の果物屋で林檎を買うことにします。「いくら?」とオネーサンに聞くと「(一斤)六元」、二個を秤にかけてオネーサン「七円五十銭、七円でいいよ」。日本円百円。いい値段ですね。昨夜のことです。 *台湾・中国の1斤は500g

今日の夕飯は昔の同僚の姐姐がご馳走してくれるというので精進料理を指定しました。湖畔沿いにある瀟洒なお店です。菜単(メニュー)をあっちこっちめくって定食だいや単品だと悩んで選んだ結果出てきたのは大きなお皿の料理。台北でセルフに慣れていた私には量が多すぎます。二人で百八十元。私が支払いをしようとすると彼女、安い安いといってカードで済ませます。日本円で一人千五百円近い値段です。

話には聞いていたこちらの物価上昇。生活必需品の、それも生鮮食品の値上がりには驚かされました。私が始めて厦門にやってきた当時には考えられない値がついていました。高度成長期の日本、バブル期の日本、それが一緒にやってきたのが今の中国なのでしょうかね。人心が乱れないようにお願いしますね。

写真は宿のテラスから見た風景。この靄ですからフェリーを動かそうにも一寸先は闇状態だったんですね。直通便に変えて正解でした。 [burikineko]

Wednesday, April 18, 2012

台北:散々な厦門への渡航

[ 桃園国際空港出国ゲート ]

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厦門へ向かうことにして、一番安いチケット<小三通>を購入しに旅行社へむかいます。いつも接客してくれるお嬢さんに「いつですか?」と問われ「えーと、13日の...金曜日...」と答えてなんとなくいやな予感がしました。その旨伝えますと笑いながら「ではこの暦で調べてみてください」。台湾暦を手渡たされました。案の定格安切符は満席、いつもと違う航空会社になります。

当日昼過ぎ松山空港へ。搭乗カウンターで手続きを終えたあとに一言ありました。今日は金門空港の天候が不順のため現在閉鎖されています。回復しだい搭乗のアナウンスをいたしますので、後方の私どものカウンターにある搭乗予約リストに名前を書き込んでおいてください。

珈琲でも飲んで待ちますかという間もなくアナウンスが流れます。中に入り搭乗ロビーで待ちます。なかなか次がありません。ようやくバスが到着、機上へ。すぐにアテンダントから空港閉鎖が続いているのでお戻りください。バスに乗りまた搭乗ロビーに。今度は長いです。じっくりと待つことにします。WiFiが無料で使えますのであれこれいじっていました。

隣の航空会社も金門行きはディレイ、と思いきや搭乗が始まりました。別の会社の便の客も飛行機へ。私たちの便の乗客が騒ぎ始めます。声高に航空会社の職員を問い詰める客たち、対応する職員。これは日にちが悪い、変更手続きをしておくか。旅行会社に明日の便の予約をお願いします。今回は小三通はあきらめ、直行便を選びました。ただ、松山からの便はみな満席、バスで一時間弱の桃園国際空港から、それも早朝便。しかし他に手はありません。

しばらくして再度機上へと向かった、のですが、何故か飛行機が違う。先ほどとは違う塗装の飛行機。なおかつ座席の配列も違う。またまた客は混乱。そんな騒ぎも落ち着きベルトを締め、時間がたつのを窓の外から眺めておりました。

時間は過ぎていきます。台北松山空港から金門飛行場まで一時間弱、そこから厦門へのフェリー乗り場まで半時ばかり。フェリーの最終便は5時過ぎ。ついに今日中に厦門へ到着は無理な時間になってしまいました。そんなアナウンスとともに一部の乗客は席を立ちました。私もそれに続きます...

航空券のキャンセルにかかわる諸条件がどんなものかわかりません。とりあえず発券カウンターで手続きをします。「天候因素(って言うんですね、中国語では)ですので全額返却はありません...」の答えに私の前で手続きの男性、痛く憤慨しておりました。私は何しろ証明してもらえば後は何とかなるかとそのまま書類を受け取り、急ぎ明日の便のチケットを受け取りに旅行社に向かいました。

結論からいうと、直行便との差額支払いだけで新しいチケットを手にすることができました。家に戻ると待ち疲れがどっとでます。明日は早朝五時起きです。F1上海フリー走行の結果に目を通して床に就きました。

早起き早出で久しぶりの桃園国際空港...は人人人の群れ。小三通のローカル線が私には心和むんですけどね。船旅ですし。 [burikineko]