Thursday, December 31, 2009

[台北] 大晦日 台北夕暮れ靄のなか



午後から街にでた。N95を文鎮代わりにしてしまったのでそこそこのカメラを探すことにした。カメラを探すといっても専用だと芸がない。いくつも身体にガジェットを纏う気はしない。どうせなら携帯といっしょの...と電脳街をのぞき、値踏みし、現金で支払う、領収書出さない、という条件付きでそこそこ値引きさせ、Nokia N97miniを抱えて店を出てきた。ちょっと衝動買い気味。しかし仕事に無くてはならない必需品なんだから、と自分を納得させたりする。

この店のおにーちゃんたち、アタシのことをABC(A-アメリカ・B-生まれ・C-中国人)と思ったらしい。国で、米国で使うならあれこれと説明し始めた。いままで一度もABC扱いされたことがなかったので、何か自分が新鮮な気分になったりした。いや違うよ、というと、香港か?、いや、シンガポールか?、いや、じゃマレーシアか。要は華僑だと思っている。そうかもしれない、中国台湾逗留三年半近くがたとうというのだから。

その足で久しぶりに栄星公園に向かった。地下鉄でほんの十分ほどだ。辺りは曇天薄暗く今にも雨が降りそう。そんな中、時間に区切りをつけたい連中のためのカウントダウンが盛大に行われる超高層ビル、101に照明が入っていた。 [解像度とーっても低いE63で撮ったんで]

明日は元旦か...... 皆様におかれましてはよき年をお迎えください ではでは・・・ブリキネコ

Wednesday, December 30, 2009

[台北] NOKIAで快適 日中英マルチランゲージ


私の手元にあるフルキーボードの香港版NOKIA E71とE63でマルチランゲージが「快適に」できるようあれこれいじったお話......

香港・大陸で携帯を購入すると中国語入力FEPがのっかっている。ピンイン入力という大陸で利用されているローマ字入力のFEPののっかった携帯である。ここ台湾ではパソコンをはじめとして多くの人たちは「注音符号」という日本語で言う仮名を使って入力している。漢字の書き方書き順に詳しい方は五筆画という数字キーを用いた入力方法も搭載されている。しかし漢字がわかっていないと活用できない。私は落第である。

香港・大陸の携帯に日本語FEPを組み込めば日中英のマルチランゲージ環境が出来上がる。日本語FEPには「松茸」などいくつか使えるものがある。ただ日中を切り替えながら文を作成するにはいささかの制限事項にでくあわす。たとえば「松茸」の場合、言語設定をPhone Language、Writing LanguageともにEnglishにしておかないとフルキーボードをフル活用できない。言語入力を中文設定にしておくと、「松茸」では [,] [?] [’] [/] [@] などが直接入力できない。言語を変更してその都度システムの言語設定をしなおさないとならない。これでは気軽に切り替えながら日中文が作れない。

もう一つの厄介は、標準搭載の中文FEPが単漢字変換なことだ。ひと文字入れれば連想文字がでてくるものの、やはり少なくとも単語変換してほしい。「松茸」はそれができる。それだけに単語変換可能な中文FEPがどうしても欲しくなる。

で最近使い始めたのがQQピンインというFEP。こいつを使うと、「標準FEP」と「松茸」の組み合わせで不自由した個所が一つをのぞいて解決できた。QQピンインはA4という単漢字ではなく最低単語単位での変換が可能なインテリジェントIMEである。OVI Storeでも扱っているように他にもA4を使ったIMEはいくつかある。しかしQQを選んだのは、変換能力とか、どれだけ単語をのせているかとか、なんて話ではない。単にビジュアルがいい。ただそれだけ。

「標準中文FEP」と「松茸」の組み合わせで不自由したのは、「松茸」は言語設定をPhone Language、Writing LanguageともにEnglishでなければいくつかの記号が入力できなくなる。ところが「QQピンイン」は言語設定をPhone Language、Writing LanguageがEnglishでも動く。オーこれで問題解決、ともに英語環境で使えば両者共存。

「松茸」もしくは「QQピンイン」の環境設定画面をバックグラウンドで立ち上げておき、ホームキー長押しで「松茸」もしくは「QQピンイン」の環境設定を呼び出し、「松茸」もしくは「QQピンイン」に切り替えれば、なーんの問題もなくマルチランゲージ。PCのショートカット(たとえば「Alt + Shift」)にかなり近づいたことになる。とりあえずめでたしめでたし......。

なんだ単に中文で単語変換可能になっただけじゃないか、などとはおっしゃらないでください。入力の手間は大幅に軽減されるのです。

で、最後にこの環境設定の問題点とはというと、他のアプリ、サードパーティーアプリは快適にマルチランゲージできるのに、なんとContactsだけはまったくの英語環境そのままになってしまうこと。さあどうしますかね......。

次は注音符号携帯でピンイン入力なんて環境を探ってみるつもりです。また簡体字に不慣れな台湾の方への贈り物、簡単字を簡単に繁体字に変換してしまうソフトも紹介してみたいと思います。

では日中英混在文作成の一例をご紹介。


・QQピンイン入力に設定されている状態でNotesを開く。シフトキーを押すごとに中->小文字英字->大文字英字->数字->中と変わっていくので、英字を選択し英文を作成してみる。



・次に日本語文を作成する。Charキーの長押しで設定画面がでるので、4の輸入法管理を選択する。





・K3Matsutake(松茸)を選択し、ホームキーの長押しでAppli ManagerからNotesを選択、画面上部に[あ]がでて日本語入力に切り替わっているのがわかる。


・変換して日本語文章が出来上がり。つづいてホームキーの長押し、Appli Managerから先ほど開いたままのQQピンイン設定を選択する。
・輸入法管理でQQピンインを選択する。


・中国語入力が可能になるので適当に文章を作成してみる。一つの文節まで変換可能(でない場合もある)。選択画面の扱いもすっきりしていて好ましい。QQピンインを選んだ理由の一つ。

・「!」を入力すると自動的に変換が完了する。これで英日中混在の文章が出来上がる。簡単でしょ!
・E63はE71と違い、CtrキーとCharキーが分かれているのと、キーがほんの少しとはいえ大きくなったので入力がとてもしやすくなっている。E63はお勧めの一台です。......いまさらなんですけどね


Tuesday, December 29, 2009

[台北] 幸せ運ぶ赤外線ストーブ


台北の冬は曇天とじめじめした寒さ。盆地という地形がそうさせるらしい。何年前の冬だったろうか、友人の物書きと台湾中部に竹大工と廟の宮大工を訪ねたことがあった。お話を聞き終え、そこから電車に乗って北上、台北に向かったのだが、ひと駅ごとに乗車してくる客の服装が重装備になってくる。すぐ手前の駅からの客にいたっては、厚手のジャンパーにマフラー。おいおいどうなってるの?心配募るとおり台北駅に着き表に出ると寒風が吹きまくっていた。

そのくせ、時に二十度半ばを超える日があったりするから全く手に負えない。しかし今年は順調に曇天と寒空が続いている。まったくもってやりきれない。年寄りには厳しい南の島台湾の冬なのだ。

一昨年の冬のアモイ、廈門は台湾と同じ緯度に位置している。そこに日本からシンさんが遊びに来た。シンさんタカをくくって軽装。アタシも大丈夫だろうと布団を二人のベットで分け合ってとこについたが、寒くて仕方がない。翌朝シンさんに聞く。「おーい眠れた?」。シンさん、布団の上に自分の衣服をかけて寝たらしいが効き目がなかったようだ。二人して街に出、厚手の布団を一枚購入した。その晩、シンさんは幸せな思いで眠りに就いたようだった。

台北の隣、桃園に住むツイット仲間の日本のお嬢さんがつぶやいた。ストーブを買うべきかどうか、地元の仲間たちは必要ないんじゃない、と取り合ってくれないと言っている。アタシはアタシの経験からそっとつぶやいた。「購入をお勧めします。まだ冬場は続きますから」。かくいうアタシはひそかに購入を考えていたのだ。街に出た際には電機屋の店先をのぞき込み、相場を下見していた。二千元程度でまあまあ。それが今日昼飯時にある店で千元を切った品を目にした。迷わず持ち帰り。夜中のこの時間、赤い光があたしにささやかな幸せを運んでおります。

[台北] 屋上のガスメーター


建築のデザインの仕事に携わっている関係で、こちらの建物で思わず「エー」っという場面に遭遇して驚かされる。上の写真もその一つ。

高級マンションに限らず、建物の表面がとても賑やかなことにすぐ気が付く。立面がとても変化に富んでいる。開口部、テラスなどなどだ。部屋を購入後、住み手さんが好きなように改装しているのだ。裸売りが原則なここでは、インテリアは住み手の好きなように仕立てられる。おかげで窓のサッシュの形状がみな違ったり、ガラスの色もまちまち、盗難予防にと籠で覆ってしまったり、バルコニーの先にサッシを移動させてインテリア化したり......。

今でこそ少なくなったようだが、屋上はそれこそ違法建築のオンパレード、仮設造りの、ときにはブロック積みで部屋を作ってしまう。鉄骨にスレートやトタン屋根、あたしの部屋からはそんなバラックを一望できる。バラックも集合すると味のあるスカイラインを形成してしまうという、到底設計図を引いて計画的になんて作れない。それでいてある魅力を生み出しているから何とも不思議だ。

こちらの部屋の広さはかなり大きい。だいたい一軒三十坪。三世代で住む習慣の名残だろう。今では台北市も単身者が多くなり、昔は共同でひと部屋をシェアリングしていたが、それを四つか五つのワンルームに改造して貸し出している。アタシの部屋もそうだ。おかげで建物に入るカギ、シェアしている部屋の元カギ、部屋の鍵と夏場にドアを開けっ放しにし痛風を確保する格子状の扉の鍵、最低でも四つの扉を開けなければならない。

そのおかげでマンションの部屋数は一挙に数倍になる。公共料金の課金をするにもメーター類も数倍。写真はマンション屋上風景。みなガスメーターである。メーターが屋上にあるということは、一度建物に入ったガス管は屋上から各部屋に分けられて送られる。他に水道管も床を這っている。後付けで配管しているので、屋上のもともとのスラブの上を水道管が這いまわっている。それにしてもこれだけメーターが並ぶと壮観である。

[追記:他にも水道メーターの写真があったりでついついタイトルから誤記してしまった。謹んで訂正します。それにしても年の瀬の感なしのここ台北なのです。]

Monday, December 28, 2009

[台北] 巷の青空市場


台北の住所表示は分かりやすい。まず「通り」名称、そこの何「段」、挟んで片側が偶数「号」反対側が奇数「号」、大通りから中に入ると「巷」、巷の何「号」、何「楼」何号「室」となる。たとえば私の場合「台北市中山北路二段77巷○○号○楼之○室」。三十年にもなるだろうか、昔馴染みのホテルの隣に移転してきた。

その昔、台北で仕事をしていた時、週末の自由時間、散歩して目にしたのが近くの鉄道線路脇で警官とイタチごっこをしていた屋台の群れ。その屋台が姿を消し、鉄道路線は地下鉄として地下に移った。空き地となった路線上には樹木が植えられ緑陰ができ、老人子供の憩いの場所になった。かつての雑踏は姿を消して、と思っていたところ、その頃の屋台に代わり、公園脇の細い「巷」に、ある時間を除くと姿を消す市場が立っていた。それでなくてもこの巷には小さな店が立ち並んでおり、昼時を挟んだ数時間、ここは以前以上に雑踏となっている。そのほとんどは食材と惣菜、そしてなかには小物売りもいる。老台北の面影が色濃く残されているのだ。なかにいるだけで気分がなごむから不思議だ。

「巷」とはよくいったもので、やはり大昔に四ツ谷の谷まちに一時期住んだ頃があり、ここも雑踏の中にあった。雑踏をかき分け路地に入りこんで我が家に行きついた。数年前、仲間たちと東京三河島の商店街を散策したが、そこにはいまでも「巷」が残っていた。台北に移ってからというもの、都会の味わいはこんなところにあるのだろうと勝手に妄想した。

ここに移転する前に住んでいた「巷」もそうだが、界隈に味わいがあり、「素食」の店があり、人懐っこい人たちがいる。車で半時かけずに山あいの集落に行きつける。台湾も悪くない。

Friday, December 11, 2009

[台北] 古着回収


街中でちょくちょく見かける写真のような風景、古着回収の箱です。この写真では箱は木製ですが、他にはナンバープレートが外されたバンタイプの車を改装して投入口を取り付けたものもあります。みんな地区ごとのコミュニティーが管理運営しているんですね。ちょっと大通りを超えるとそこでまた見かけますから、多分大通りで区画された小さな一角が一つのコミュニティーを形成しているんでしょうね。

それと一つのコミュニティーに一つのポケットパークがあるんです。大きな木が葉を茂らせているところもあれば幼児用の遊具の置かれているところもある。いろいろです。地区地区で工夫をこらせているようです。私が初めて訪れた三十年前の台北は違法建築で溢れ、公共の場と私用の空間とが境界なく混在していましたから、ずいぶんと整備されたんですね、ハードだけでなく運用面でも。

Thursday, December 10, 2009

[台北] 大豆のチーズ


葉山のヒロシさんが、紅焼麺野記事を読んでメールを送ってきた。急に中華が食べたくなったと。来週、鎌倉のどこそこの店に出かけるとスケジュールまで決め込んだらしい。大した写真じゃないんですけどね、何か人に伝えられたと思うとうれしくなります。

調子に乗ってついでにあたしの昨日の夕食、マカロニグラタンであります。マカロニと雑多な野菜をチーズで焼きこんでいます。えーと、チーズですけど、菜食の仲間に入れてもらえるんでしょうか。それとも大豆かなんかでチーズってできるんでしょうかね。と早速ググってみるとあるんですね。うれしくなってしまいました。

Wednesday, December 9, 2009

[台北] 雲に乗りたい・・・


 なんてちょっと感傷的になってしまう夕刻の台北。
台北では珍しい雲の光景。
しかし都会って雲の表情に変化が乏しいのではないだろうか。
今更ながら千葉の片田舎、勝間の日々刻々変化した雲のさまを思い浮かべてしまう。

雲に乗ってもう一度勝間に戻りたい・・・

Tuesday, December 8, 2009

[台北] Nokia E63 / E71


ほぼ同じ環境に仕立てた昨年夏のE71と先ごろ香港で手に入れたE63です。E63って昨年暮れに発売されたんだと思いますけど、なぜ今頃、なんて思われているんでしょうね。私だって鼻にもかけなかった機種ですもの、ものの価値って結構いい加減に決めてますね。

今回台湾滞留期限をクリアするために選んだのは香港。その理由はNOKIA最新機種、E72・N97miniなんです。香港空港で、空港内の店にはなかったE72とN97mini、通関先のデジショップに置いてありまして、しめしめとガラスケースに近づき、手にする前にしげしげと眺めたところですね、なんと小さなキートップにはべたべたと信じられないくらいいろいろなキャラクターが張り付けてあったんです。アルファベットに特殊記号、そして中国語繁体字の発音記号、それも五筆画に注音符号ともう何が何だかわかりません。識別不能です。結局あきらめました。しばらくすれば、いやクリスマスシーズンですのでもう並んでいるかもしれません、通関先のデジショップに1から5の数字キーの脇に控えめに加えられた五筆画のキャラだけのE72がです。

結局ぶらぶら物見していた際に手に触れたE63です。E71に比べてキーボードの幅が広くかつキートップが艶消し。私のE71はキーが少し硬いんですが、E63は堅からずヘニャからずじつに扱いやすい。爪の先で滑ることもなさそうでした。でN97miniは?っていうと、ちょこちょこっといじった感じでは、タッチスクリーン搭載機種はいまだiPhoneにまったく立ちうちできていないと思いますんで。それにキーボードの感じも気に入りませんでした。私は携帯の操作・入力はキーボード派なんです。かつてPalmのTreoが初めはタッチスクリーンとキー操作との両刀使いでしたが、次第にキーだけでほとんどの操作が可能になりました。だから今でもPalmに期待しているんです、Preに。

せっかく香港を選んだんだからとE63、結構気に入っています。ほぼE71と同じ環境に仕立てました。お休み前にシンクロさせていますんでデーターも同じです。E63のカメラは2百万画素とE71の3分の2の解像度しかありません。接写能力が劣るためでしょう、虫眼鏡なNokia Magnifierは動きませんでした。GPSは搭載されていませんので、それらのアプリもありません。しかし幅広キーボードと艶消しキートップ、それに適当な厚みと滑りにくい材質なんでラフに扱えるところが強みでしょう。値ごろ感といいお勧めですよ。予備に1台。

Saturday, December 5, 2009

[E71moblog] 注音符号って


大陸以外の中国圏でよく見受けるキーボードに張り付けられてる奇妙な記号ですけど、日本のblogなんかで毛嫌いされている記事を目にしますよね。あれ中国伝統文化のあらわれなんですよ。

あの符号、筆の送りからできてますし、入力して変換すると古めかしい漢字が出て来ます。繁体字っていうんですが、戦争直後まで日本でも使ってたんです。

でも日本でも大陸中国でも毛筆がデスクトップから消え、字源なんてガッコで教えなくなると、だんだん漢字も簡単に書けるようかわってしまいまったんですね。

繁体字、今使われている場所は恐らく台湾だけなのではないでしょうか。香港だって大陸の一部になりましたし。大陸ではこの繁体字を世界遺産に登録しては、何て話もあるんですよ。

でもね漢字の構成解いてみるのって知的遊戯ですよ。

[写真] 華流・中華ポップス(C-POPS)ざんまい!ブログってとこでiPhoneに乗っているキーボード写真がありましたです。

[E63moblog] この店の素食は旨い!


引っ越ししてからというもの、一日一食素食を欠かさない。それというのも、この店の素食が旨いからだ。

以前通った店はみな味が薄味すぎて、まさに素材そのまま。ちょっと芸がなさすぎだと、時に肉も食する菜食主義者は思ったりした。

引っ越し先で見つけた店には汁麺ありイタリア麺ありと種類も豊富。客を飽きさせない。味付けも普通の家庭食に近いのだ。

で、今日は牛肉のかわりに湯葉肉の紅炒麺であります。

[E63moblog] 香港日帰りノキアな旅

台湾滞留許可日数、つまりビザが切れそうになったので、なにはともあれ国外に出てきました。 そう、いつもはアモイだったんですよ。でも今回は香港、それも日帰り。いちばん安い便を選び、午後二時に乗って、夜の九時の便でしょ、空港滞在五時間の小さな旅です。NT$5500でした。

香港の空港は時間潰しにとてもいいところなんですね。食い物飲み物衣服に雑貨、何でもアリです。それに無線LAN使い放題だし、至る所にコンセントありますから、パソコン開きっぱなし。でもコンセントの形状特殊です。でもデジタルショップに駆け込めば置いてあります、変換プラグ。

アタシはっていうとNOKIAの新製品、E72とN97miniの確認にきているんです、ビザ更新のついでに。ありましたですねE72とN97mini。でもキーボードには注音符号といって、中文入力の際の発音記号が張り付けてあるんですね。小さなキートップにアルファベットと特殊記号と注音符号、なにが何だか分かりません。さっさと諦めました。

その代わりっつうとなんですが、ついつい手を出してしまったのがE71のカジュアル版、E63なんですよ。珠玉の工芸品たるE71を恐る恐る手に、傷は付かないだろか、落としてしまわないだろうか、なんて余計な心配することなく、今もE63でバンバンとこの原稿書いてます。

[写真] 空港内のデジショップで手にしたE63を充電しながら初めてのスナップショット。写っているスナックは値段が安かったな。通関近くなんでゲートによっては遠くなることもありますけどね。

[E63moblog] 師走

11月はまったく更新しなかったんですね、このblog。少しは手を入れなければと、カジュアル・ノキアを手にしたんで、モブログしてみることにしました。
burikineko ハードワークちゅうです。

Sunday, October 4, 2009

[台北] あそび心 / Nokia 7705 Twist


・mamo141さんのblogで知りました。Nokia 7705 Twistの紹介映像。写真や映像で見るかぎり、この携帯、とても楽しそうです。らしからぬ、というコンセプトが好きですし、らしからぬ、アニメのコン タクトが新鮮ですし、らしからぬメールやSMSのやり取りも、と遊び心いっぱい。それでいてちゃーんと携帯の機能はおさえている。プロの仕事ですね。youtubeから "Introducing Nokia 7705 Twist exclusively from Verizon"。他にもいっぱい。

・TVみててアレッ?アンジェリーナ・ジョリーが台湾ネットゲームの広告に出てるー!ちがいました、《神鬼奇兵online》、トゥーム・レイダー台湾版(かな?)のようです。よくよく眺めてみたらこちらのトップモデル林嘉綺でした。ララ・クロフト三代並べてみると・・・暇ですね、アタシも。

・”中秋快楽” メールを中国に送ったのですが、英文の愛称名だとダレがダレだか判別できなかったんですね、全然関係ない方から返事が来ちゃったりして。この間もSkypeの友を間違えまして、チャットしながら誰だっけ、つじつま合わせに苦慮したりして。歳なんでしょうね。

・中秋節、住まい近くの小公園が賑やかでした。芸人がでて町内の人たちと交流会していました。芸人といえば厦門で出会った台湾人芸人、よくKTVに一緒に出かけましたが、芸人、いいですね。アーティストなんて呼ばないし、根っから客を喜ばせようとする職人ですよ。

・中国国慶節終わって一寸は大陸からのネット状況改善されるのでしょうか。二ヶ月前からなかなかあちらへ繋がりにくかったし、ひと月前の北京では bloggerやtwitterやyoutubeなど米国系は全滅でしたから。それにしても彼の地の辺境からの便り、ぜんぜん聞きませんでした。どうなっ ているんでしょう。

・F1鈴鹿予選、五人もクラッシュしていいました。特にデグナーって呼んでる変則的にカーブが組みあわさってるとこで三人、あすこ難しいらしいんですよ。

Saturday, October 3, 2009

[台北] 中秋節と蝋燭小新


[写真:柚子の王者といわれる麻豆文旦、いただきものです。]

今日は中秋節、旧暦の八月十五夜、月見の日です。なぜか台湾では八十年代半ば頃から、観月より焼肉で家族や仲間と過ごすのが恒例となってきたといいます。わたしもある台湾人からこの焼肉会に誘われました。どうして焼肉?と聞きますと、いやいやそれがコマーシャルにのせられて流行ってしまったもので、と答えが返ってきました。

中秋節には月餅と柚子も主役です。ここ一週間、月餅を人様に贈るため大きな手提げ袋が町を行きかっている風景を目にします。もう一つの主役、台湾の柚子は「桃栗三年柿八年柚子の大馬鹿16年」の柚子と違い、ここではザボンのこと、文旦 [wéndàn] をさします。なかでも麻豆文旦は柚子の王者、日本の柚子と比して大きいですね。そのぶん大味でもあります。しかし季節物です、季節物は元気ものですから体にいい、口にしました。

台湾と違い、厦門ではまだまだ農暦の風習が強く残っていました。十月一日が国慶節でしたが、それよりもみなが楽しみにしていたのは中秋節の博餅(博拼 [bópīn])、あらゆる機会を利用してお碗を囲んでサイズを振る、出目を争い景品を持ち帰る。また紅包 [hóngbāo] (祝儀)が振舞われる。中秋節前は家々から賽子をお碗に投げ入れて予行練習している様が聞こえてきました。

面白いことを知ったのですが、というか常識なのかもしれませんが、「中秋の名月は必ず仏滅になる」んだそうですね。興味をもたれたら一読されるのも秋の夜ながの一興かと。

クレヨンしんちゃん(蠟筆小新  [làbǐxiǎoxīn] )のパパ、作者である臼井儀人さんがなくなられた報道はこちらでも話題になりました。私としてもあのキャラと声優とのマッチングをとても気に入っていたので残念でなりません。ご冥福をお祈りします。あいにくの台風日和、満月を拝むわけにいきそうにありませんが、かわりに新ちゃん一家の月見のイラストで。

Sunday, September 27, 2009

[台北] 栄星公園の生態池


栄星公園に始めて訪れてから十ヶ月近くになる。そもそもは昼飯を食う場所でいいところがないだろうかということに始まった。緑を見ながら食するのは気分がいい。そして食後に公園のなかの池を廻る、ときにジョギング代わりに公園を早足で歩く。その途中途中で見かけた風景やらを手持ちの携帯電話デジカメで撮影していた。当然メモ代わりに過ぎない。しかし、なんといろいろな生き物と出会ってきたのか、実のところ驚きだった。
写真のデキの悪さは承知の上で知ってもらいたかったのは、脇を行き来する車、人ごみ、夜中まで煌々と輝く光の渦、そんなことお構いなしで自分たちの世界をもっている生き物たちがたくさんいたことでしょうか。

[シリーズ・栄星公園の小動物]
さて、栄星公園の小動物シリーズ、今まで溜め込んでいた写真から紹介しましたが、いよいよネタ切れです。とりあえずこの辺でいったんお休みします。
また、日本からは葉山のヒゲオヤジさんに観察の指南を、台湾ではアコギタの達人から激励の言葉をいただきました。ありがとうございました。
なおこの栄星公園の大きさを間違えて紹介してしまいました。訂正します。370mx120m、周囲約1kmが正解です(専門家でありながらこのザマですわ)。公園の中の生態池、わずか100mx20mに過ぎません。いくら周りを樹木に囲われているとはいえ、そんな小さな池の周りでこれほど多くの小動物に合えるなぞ想像もできませんでした。burikineko

栄星公園の小動物 - 鷺
栄星公園の小動物 - 鮒モドキ
栄星公園の小動物 - 松鼠
栄星公園の小動物 - こち亀
栄星公園の小動物 - 牛蛙
栄星公園の小動物 - シロガシラ(白頭翁)
栄星公園の小動物 - 白鷺
栄星公園の小動物 - 蝶蝶
ほかに
栄星公園の由来
栄星公園の夜咲き睡蓮 / ミゾゴイ(麻鷺)
栄星公園の白睡蓮

Saturday, September 26, 2009

[台北] 栄星公園の白睡蓮


白睡蓮 [báishuìlián] 。

大きからず小さからず、色合い染まらず、清楚にして気品あふれる。
女性にたとえて中国語で ”清秀” [qīngxiù] か。

別世界の花ですね。

Friday, September 25, 2009

[台北] 栄星公園の小動物 - 胡蝶


胡蝶 [húdié]、中国語では虫偏に胡と書く。そのほうが蝶の雰囲気がでていると思う。

台湾は太平洋プレートが陥没した際取り残された島だといわれている。小さいわりに四千メートル級の山々が連なっている。平地から高山まで、変化に富んだ生態系が残された所以だという。おかげで希少種の生物の宝庫となった。蝶々などは日本からも多くの人たちが観察に出かけてくるらしい。

ここに掲載した蝶がどんな種類のものなのか、特殊な蝶なのか、残念ながら私に知る由もない。生態池の泥沼に羽を休めていた。(いや休めていたのか、沼の中に管を押し込んで何かを探していたのか分からないが)

この調子で台北じゅうの公園や河原を探訪してみたらさらに新しい出会いがあるかもしれない。さらに一歩里山に足を踏み入れれば、もっと目を見張るよな生き物との出会いがあるやも知れない。

いやいやそういえば夏場に台北の西にある新竹という開発計画地を見にいったときには本当に驚いた。草むらに足を踏み入れると、なんと太さが十センチはあろうという蛇の昼寝に出くわした。双方驚きあってそそくさとお別れしましたが。都会育ちには何もかもが新鮮な台湾であります。

Thursday, September 24, 2009

[台北] 栄星公園の小動物 - 白鷺


白鷺。こちらでは”白鷺鷥”と書くそうだ。

台北市は西に淡水河、北に基隆河と比較的大きな川がある。MRT(新都市交通鉄道)で河を横切るとき、車で 沿って走るとき、川岸にたくさんの白鷺の姿を見かける。道路わきの欄干に留まっていたりもする。栄星公園で見かけた白鷺、きっと基隆河あたりから餌を探しにやって来るのだろう。ミゾゴイと違い、こちらはかなり用心深い。接触距離は撮影に要した程度まで。ほぼ十メートル。

あまりお会いできないが、白鷺のほかにも青灰色の羽を持つゴイサギのつがいもやってくる。ファインダーに収められなかったのが残念だ。

Wednesday, September 23, 2009

[台北] 栄星公園の小動物 - シロガシラ(白頭翁)


タイワンシロガシラらしい。こちらでは白頭翁と呼ばれている。英文名 Chinese Bulbul とは面白い。何を由来につけたのだろう。

ヒヨドリの仲間。畑の作物などを食い荒らすということで評判はよくない。ここ栄星公園は都会のど真ん中、荒らそうにも畑などない。では何を食っているのだろう。やはり野鳥観察は山里まで出かけないといけない。台北市は三方を山に囲まれている。観察には絶好のロケーションだ。運動にもなるしと山歩きに誘われるが今となっては膝頭に自信がない。

しかし台湾に来て自然観察なぞ思いもよらなかった。今となっては手遅れだが、少しはましなデジカメぐらい用意できていれば。それと夜間観察用に赤外線スコープも。

Tuesday, September 22, 2009

[台北] 栄星公園の小動物 - 牛蛙


例年春先の千葉勝間にある棚田の水田では、明け方大声を上げながら山から下りてきて交尾にいそしむ土蛙の奇声に閉口したものでした。

ここ春先の栄星公園生態池でも蛙の産卵が見られるかと思いきや、池に気配が感じられません。おたまじゃくしの姿すら見つけられない。何故でしょう。そうある日見かけたのがウシガエル、牛蛙です。さすがに大きいですね、二十センチ近くありそうでした。

中華料理店で出てくる蛙は牛蛙ですね。そもそも米国から輸入し、今は調理用に養殖している。市場で買うこともできる。これ等が何らかの理由で食卓から逃れてきているようです。在来種の蛙と違い、彼らは肉食、池の主が牛蛙になると、台湾原生の蛙はみな食われてしまう、台湾蛙の脅威となってしまっているようです。

生態系荒らしの元凶です。生態池の大きさからいっても牛蛙は大きすぎる。原生の台湾蛙を目にしてみたい。

[昨夜、池のふちで二羽のミゾゴイがひたすら餌を待ち続けていた。傍らの芝生の広場に一羽、タダ佇んでいる。しばらく見つづけていると、餌を待つ一羽に梢から飛び込んできた一羽がじゃれあっていた。これで四羽、親鳥二羽に雛が三羽いたのであと一羽いるはずだが・・・]

Monday, September 21, 2009

[台湾] 緊急時の安全に関するテスト放送の実施


昨日、午後と夜の二回、台湾のFM放送局から日本語が流れた。まず女性の声で中国語、続いて日本男性が日本語で放送の趣旨を述べていた。わたしはラジオを持っていないので、携帯電話からこの放送を受信して神妙に聞いていた。当地にやってきた際、在留届を提出し、その際携帯電話番号とメールアドレスを記入しておいたゆえ、何かと交流協会は心配してくれている。H1N1のときもそうだった。中国でパスポートの更新をした際にも在留届をだしてくださいと話があったものの、知らん振りしていたが、いろいろなメールサービスが受けられるなら、特に彼の地では役立つかもしれない。長期逗留の方も、旅で立ち寄る方もメモされておかれるとよろしいのでは。(まあ管理される側に立つことになりますが・・・それはそれで)

[携帯電話でラジオを聴くには、音声出力ジャックにイヤフォーンをさしていなければならない。面倒だが今後常時持ち歩かないと。いまどきの携帯にはインターネットラジオという便利なものもあるのでそれを利用してもいい。ただ海外での3G接続はそれなりの出費を覚悟しなければならないし、WiFiはどこでもというわけにいかない。]

交流協会台北事務所からのお知らせ
緊急時の安全に関する「日本語放送」のテスト放送の実施について

1999年9月21日に発生した台湾大地震の経験を踏まえ、交流協会台北事務所と台湾日本人会安全対策委員会は協力し、緊急時において、ラジオ放送により、在留邦人の皆様に対して安全に関する情報を提供することとしております。
先日も同メールサービスを通じて御連絡させていただいたところですが、下記日時において、緊急時の安全に関する「日本語放送」のテスト放送を実施しますので、再度お知らせいたします。

1 放送日時
2009年9月20日(日)
(現地時間)午後5時40分から午後6時00分の間に1回
午後8時40分から午後9時00分の間に1回

2 放送局
警察広播電台

3 周波数(FM)
台北、花蓮、台東 94.3MHz
台北、台南、高雄 104.9MHz
台中(中部)   105.1MHz
宜蘭、花蓮、台東 101.3MHz

交流協会台北事務所
台北市慶城街28号 通泰商業大樓
TEL:(02)2713-8000(内線2110~2113)
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Sunday, September 20, 2009

[台北] 菜食主義者のランチボックス / Gotan Project - "Sentimentale"


・目黒のシンさんから「当地、この所、空、いよいよ高く、雲の色、形、ますます面白い。さわやかな秋だな」。
・赤トンボが四階の窓際まで上がってきていた。まだまだ蒸し暑いとはいえ、ここにも秋がやってきている。
・急に日本が懐かしくなった。千葉の片田舎勝間の朝食:銚子沖で上がったイワシの焼き物(丸ごと塩はふらずに焼く)、カツオ節を削って奴か湯豆腐、裏の畑で育てたナスやキュウリの一夜漬け、茗荷を輪切りに豆腐の味噌汁、そして玄米ご飯。喰いたい、無性に。外で注文するといかほどになるだろう。今では高価に違いない。

・ここ台北、菜食料理を容易に食することができる。「素食」 [sùshí] vegetarian food専門店がじつに多い。昔むかしその昔、台湾では菜食料理は宗教的な色合いがあった。信心のために肉を食べない日をつくって身を清める。見た目ほとんど豚肉鶏肉魚身だし、味もそのもの、グルテンがここまで変身するとはと感心した。その分高価だったと記憶する。それが今ではどうだ、町のいたるところ、菜食料理のブッフェスタイル、セルフで食材を選び、秤で値が決まる素食自助快餐店がある。台湾を訪れる日本人は「素食」の看板に戸惑っていることだろう。

例えばある日のアタシのランチボックスの中身:左から青菜の湯がき、湯葉の揚げ物、もやし炒め、揚げ豆腐ときのこの揚げ物、油は植物油を使っている。それに五穀米、海草ゼリーそして果物に夏みかん。この日は一式七十五元、日本円二百円。

いかがですか?台湾でお肉なしの旅を過ごしてみては・・・。(バキッ!)

[Gotan Project - "Sentimentale" ]
blogってかなり書きっぱなしのままが多い。それではまずい、っていうんで以前紹介した”La Revancha del Tango”のGotan Projectはどうしているのか追ってみた。
彼らのウェッブ・サイトには昨年の世界ツアー以降の活動が載っていない。解散?休止?かわりに曲はいまいちだが艶っぽいビデオクリップにいきついた。 "Sentimentale"。

Saturday, September 19, 2009

[台北] 栄星公園の夜咲き睡蓮 / ミゾゴイ (麻鷺)


いまだにむしむしと熱帯夜の台北、食事をとったあと、クーラーをかける部屋に戻る気がせず、しばらく外で夜風にでも当たろうかと夜の公園へ向かった。やはり緑の多い一角は気温三度は低い。ぶらぶらと生態池の周りを回り始める。暗闇の水面になにやら大きな塊が見えた。柵を超えて水辺に近づいてみる。真っ赤な睡蓮の花が暗闇のなかで妖艶な趣を見せていた。

夜咲く睡蓮?本当に睡蓮だろうか。昼に見る睡蓮はみな小さく白くかわいらしい。しかしあの赤い色合いは生態池にふさわしくない。手元には画素数が少ない携帯電話カメラしかない。それでもネットで確認してみようと収めておくことにした。(実際には濃く深い紅色です)

「熱帯性スイレンには昼咲き種と夜咲き種があります。・・・愛好家以外の方には夜咲き種の習性はもとより、その存在さえもあまり知られていないことの方が多いかもしれません。」と答えがウェッブにのっていた。

ではここ台湾ではなんと呼ばれているのだろう。「子時蓮是夜間開花,又名齒葉睡蓮」(子時蓮は夜開花する。別名齒葉睡蓮ともよばれている)。さらに「夜に開花し翌朝七八時に花を閉じる。曇りの日や冬の温度の低いときには昼過ぎに閉じることもある」。

偶然とはいえ、池に引きずりこまれそうな光景に出会ってしまった。

[暗闇のなか、睡蓮に近づこうとしたところ、すぐ脇でズグロミゾゴイ(黒冠麻鷺・この池に生息する鷺)が小魚を口にしていた。アタシを横目で見ながら時間をかけて餌を飲み込んでいる。・・・鳥目じゃないんだ・・・。熱帯性スイレンにしろミゾゴイにしろ小夜猫にしろ、大都会に生息する生き物は夜行性になってしまうの?・・・冗談です冗談]

[写真はミゾゴイの親鳥 栄星公園にて]

Friday, September 18, 2009

[台北] 裏町 - 巷の美食街


旅人ならいざ知らず、長逗留で周りの空気にどっぷり浸かっていると、ときに見えるものも見えず、聞こえるものも聞こえてこなくなる、の弐。たとえば・・・

食いものは重要だ。何は無くとも、人間様、空気を吸って食いもの喰ってクソしてる。どれ一つ欠くことはできない。そのうち空気はタダなので地球に感謝し、クソは江戸時代のように何とか旨く利用して地球に還元できればと思うも難しい。いずれ厦門かどこかで千葉の片田舎の生活を再現できれば可能かもしれない。しかしそれは先の話だ・・・。

食いものは目先のこと、今のところ日に三度、規則的に食事を取っている。朝は玄米パンに米乳(漿),昼はツナサンドか素食弁当か乾麵とゆでた野菜を日替わりで食している。夜は魚の惣菜が置いてある自助快餐店(セルフで量り売りする店)を訪れることが多い。どの料理も安くてそれなりの味で不満はない。肉を口にするのは人との会食時ぐらいだ。

食いもの屋は家と事務所の間でカタがつく。至極便利である。勿論他にも種々雑多な料理店が並んでいて、多くは間口の狭い小さな店で、それらが数珠繋ぎに並んでいる。昼食時といい夜の食事時といい、若い連中を中心に利用者が絶えない。しかし車道の両端はバイクとヨツッパが正規に駐車できる仕組みとなっているので、幅わずか1.5米足らずの歩道を行き来するのにてこずる。

日傘を開いたまま歩いていくおばさん、並んで歩きながら話に花を咲かせる若者、店から出て歩道でチラシを配る厚化粧のお嬢さん、それにときに車椅子もやってくる(ここ台北では車椅子を利用する方を実に多く目にする)。アーよーやっとやり過ごしたかと立ち止まり、ふと上を見上げると立ち並ぶ看板に看板に看板、これほど多かったとは・・・。

Thursday, September 17, 2009

[台北] だからF1やめられない

[イラスト: F1通信 ピケのクラッシュ前の「テレメトリ・データ・グラフ」から]

モータースポーツの最高峰F1界が大荒れしている。ネルソン・ゲート。レースでの不正を密告したことに始まる。多くのマスコミや専門家は、こんなことではF1が失墜してしまう、と批判的な記事が多い。そのなかで英国のPLANETF1.COMはF1界の習性に過ぎないと書いている。

F1通信「イタリアGP 5の結論」のなかの「危機ってどの危機?...」* の一節から
「・・・しかし昔からF1は不正・陰謀と同義語である。スポーツであると同時に連続メロドラマでもある**。ピケのクラッシュの詳細はぞっとするものだが、この騒動によって人々はF1を二度と見なくなるわけではなく、F1のベストセラー小説の最新の章に魅了された新たなファンを獲得するだろう。いつか公正取引委員会が、F1がスポーツの最高のストーリーを独占しているとして介入するだろう。しかしその日まで、迫り来る崩壊という報道は単純に誇張され続けるだろう。」
*"Crisis What Crisis?..."
**It's a soap opera as much as a sport.

だからF1やめられない!

[台北] 大根畑園の大根料理 / Nokia E72


すべて大根を使った料理*。左のお椀は、磨り潰した大根の葉を麵粉に混ぜて作った乾麵の上にゴマダレとモヤシに万能ねぎをのせている。左上は大根の根っこをぶつ切りにして湯がいたものに味噌ダレ。そして右上は大根の葉っぱを湯がいただけ。肉類は一切無い。完全な菜食だ。こんな料理を今の台北の若者は好んで食している。〆て95元、日本円で三百円弱。*[蘿卜園麵食館]

大根の葉っぱを料理に使い始めたのはいつ頃からか。昔は鶏の餌に使ったり畑の肥やしにしたりしていた記憶がある。農村の出だった母親は、大根の葉を細かく刻んで油いためにしていた。自分で料理を作るようになってから試しにつくってみると悪くない。それに健康食だ。

Nokia E72 having a pre-sale tomorrow – with exclusive 72 units

今日ジャカルタで72台限定プレセールですか。いいですねE72。北欧のデザインは携帯電話すら上質な工芸品に仕立ててくれますね。

Wednesday, September 16, 2009

[台北] 裏町 - ひる猫


まあだらしがないというか節操がないというか、どこでもかまわず寝込んでしまう猫。昼下がりの商店街脇に止めたバイクにまたがって昼寝をしています。それでもアタシは猫が好きでして、銘柄関係なく好きです。

今日は猫科の分類を中国語字典から。(もしかしたらいくつかの自体が豆腐になってしまうかもしれません。いわゆる文字化け。解決策はIMEに中国語を加えると読めると思います。)


小猫 [xiǎomāo]=kitten=こねこ。
小猫咪 [xiǎomāomī]=pussycat=こねこちゃん。これにdollを加えるとこねこちゃん人形で、Nicole Scherzinger=ニコール・シャージンガーに変身する。余談だが、つい先日F1ドライバーの彼氏と破局したらしい。ちなみに彼女の中国語表記は[尼可爾·斯徹金格]。(訂正:彼女のグループ名Pussycat Dolls=プッシーキャット・ドールズは小野猫 [xiǎoyěmāo]と呼ぶそうです)
野猫 [yěmāo]=stray cat=野良猫。栄星公園の野良猫、個体数がわずか一匹とは。繁殖している気配なし。今日お目にかかったところ、左目を傷つけていた。獲れもしないリスを追いかけたり、捕まえられもしないフナを忍び足で近づいてみたり、可愛いんですけどね。
波斯猫 [bōsīmāo] =Persian cat=ペルシャ猫。
波斯猫兒 [bōsīmāoér]=erがついてペルシャ猫ちゃん。こちらもやはり人間に変身する。それも飛び切り美脚の女性に。中国のネットで最も美しい足の持ち主といわれた。
小夜猫 [xiǎoyèmāo]=辞書なんかには載っていない。俗語辞典なぞがあればね。夜中に活動する習性の猫ですから、猫科はそうでしょうから、これが人間様だと日が落ちてから仕事に出かける方々でしょう。美形の多いのが特徴とか。久しく目にしておりません。

Tuesday, September 15, 2009

[台北] 裏町 - 裏通り



旅人ならいざ知らず、長逗留で周りの空気にどっぷり浸かっていると、ときに見えるものも見えず、聞こえるものも聞こえてこなくなる。たとえば・・・

ある日小さなバルコニーにでて悪習たる喫煙をしていた。バルコニーといってもサッシで囲われていて雨風が防げるようになっている。煙草の煙が部屋に逆流しないよう、少しガラス窓をあけ、網戸をあけ、煙草だけを外に突き出す。風が煙を運んでいく。煙草に口先を近づけると裏通りが見えてくる。何気なくそのまま視線を下げてみると、一台の三輪トラックが通り過ぎようとしていた。体の一部に取り付けたマイクからなにやら裏町の住民に語りかけている。何を言っているのかアタシにはわからない。台湾語なのだ。

荷台に積まれている物を見てみる。一番端っこに洗濯機が見えた。日本でいう資源ごみ粗大ごみの回収らしい。そう廃品回収をしているのだ。運転しているオッサン、車を止めては玄関先の回収ごみを積み込んでいる。これが有料なのか無料なのか、それとも公営の事業の一端なのかはわからない。

上から目線の裏通り風景がとても新鮮に感じたので、外の気配に注意してみた。なんと四六時中何台かの回収車が回っていた。いっている内容も違う。積荷にも違いがある。ライトバン風なものも。そうして見てみていると、なかには日傘の女性の姿にであったり、裏町裏通り、通り過ぎるオバサンの姿にも風情を感じた。

Monday, September 14, 2009

[中国] 田太権 - 「忘却」その後

昨年四月、中国の写真家田太権氏の作品「遺却」(日本語訳「忘却」)を紹介し、そのあとレコードチャイナが取り上げて彼と彼の作品はいっきに話題になった。彼のプロフィール写真、片手に毛語録片手に携帯電話はとても印象的だった。ところで田氏、今はどんな作品を世に送り出しているのだろう。





中国百度から検索をかけると、田氏に関する情報は一年前と比べ格段に多くなっていた。それに作品の写真も主題ごとにしっかり整理され、大きめサイズの写真も用意されている。ただ、写真展としては二年前を最後に新しい情報は見当たらない。昨年は彼が教鞭をとる重慶の芸術大学で、学生が衣装をはさみで切り刻んでいくパフォーマンスを企画した記事を見たぐらいだ。彼の作品をみていると、日本の戦後六・七十年代の大衆芸術がもっていた、汗の滴るような熱気を感じる。羨ましい。

[田太権氏のほぼ全作品をここ芸術数据網でみることができます]

[2007年の「印痕」田太権当代図片展--河北石家庄当代美術館 部落格(blogger) ”村長的后花園 ”(リンク切れ)から 一番上の写真右端が田氏]